2017年12月2日(土)、武漢AnimePower08のメインステージは日本青二プロダクション所属の声優・桑島法子さんを迎え、ファンミーティングを開催しました。中国大陸において桑島さんのイベントは初めてだということもあって、全国各地からたくさんのファンが集まりました。観客の女性率の高さに、桑島さんは「日本とは逆です!」と驚きました。
イベントの後、VoiceVisionは桑島さんに独占インタビューさせていただきました。その様子をお届けしましょう——
桑島さんが中国大陸にいらっしゃるのは初めてなんですね。印象はどうでしょうか?
改めて中国は広いんだなと思いました。今回武漢で街の中を車で走っていただいて、長江大橋を通ったり。あと、イオンモールに行ったんです。すごく親しみのある日本の企業なんだけど、中国だとこんな感じなんだぁ、と興味深かったです。まだまだ知らないところ、食べたことの無いものも沢山あるので、また次回があれば楽しみです。
次回は是非他の都市にもいらしてくださいね。
是非!ファンの方に「広州にも来てください」と声をかけられました。
好きな中華料理はありますか?
そうですね…今日のお昼は麻辣豆腐を食べたんですけど。
定番ですね。
日本にいる時も、よく中華料理屋さんで麻辣豆腐を食べるんです。お気に入りのお店が2つあります。あと、自分でも作ったり。今日は、お店のメニューにあったので、本場は美味しいに違いない!と。やはり美味しかったです。今後も色々食べ比べてみたいですね。
日本の中華料理は意外と中国にないメニューが入っていますね。
確かに!エビチリはないんでしょう?日本のドラマでそんな話を見てびっくりしました(笑)。
地域によっても結構違います。武漢だと熱干麺が名物で、上海の場合は小龍包や上海蟹になります。
小籠包いいですね!あと蟹!上海蟹食べたいですね!
今ちょうど旬ですよ。
上海も行ってみたいですね。来年12月は上海で蟹を食べたい…。こんな取材で大丈夫ですか(笑)
(笑)次回は是非いらしてください。
是非!呼んでください。
桑島さんは去年中国オリジナルスマホゲーム『陰陽師』で鬼女紅葉と白狼をご出演されましたね。
はい。日本でもすごく人気があります。沢山の方にプレイしていただいているようです。
ご自身のキャラクターについてどう思っていらしゃいますか?
鬼女紅葉は、私の中の物凄くエキセントリックな部分を出せるキャラクターで、台本を見た時に「あ、得意なの来た!」と感じました(笑)。でも実際演じてみたら結構難しくて、セリフも白狼に比べて少ないので、ギュッと凝縮して演じる感じ。すごく楽しくて発散出来るキャラクターですね。白狼は、まさしく凛とした女性の王道です。弓道は未経験で、専門用語が難しくて、想像しながらやらせていただきました。あとセリフで「博雅様」って言いにくいな、と思いながら(笑)。
中国では桑島さんの女性ファンが非常に多いですね。
そうですね!(今回のイベントでも)女の子が多くて、男の人が少なかったですね。日本とは逆です!
その中で、多くの女性は『彩雲国物語』という作品をきっかけにファンになっていると思います。
この作品に関する思い出を教えていただけますか?
思い出は色々あります。劉輝役の関智一さんが、とてもいい意味でいい加減で面白いし、独自のスタンスを貫いている役者さんなので、現場にもその雰囲気が作用していました。でもシリアスなお芝居の時はかっこいい劉輝だしギャップが物凄いんですよね。男性声優陣が、皆さんすごい技を持ってらっしゃる方々ばかりで、余裕があるんですよね。私は結構「秀麗だし、がんばらなきゃ」って気を張っているところを「よし!桑島!」って皆さんにフォローしていただきながら、和気藹々と、楽しい現場でした。あと邵可役の池田秀一さんも、本当に「父さま」として見守って下さっている感じがして。現場では口数も少ないのですが、「父さま」がいるだけで空気が締まるというか、とてもありがたかったです。皆さん最高のキャストだったなぁと、今振り返ってもそう思います。緑川光さんも事務所の先輩なのですが、いつも静蘭っぽく接して下さって(笑)。現場では関さんと緑川さんの間の席に座ってたんですけど、懐かしいですね。原作者の雪乃紗衣先生とは、とても仲良くなって今でも時々連絡を取り合っています。毎年ボジョレー・ヌーボーが解禁になると、雪乃先生のご実家の酒屋さんから赤と白を送ってきてくださったり(笑)。色んなご縁をいただいた作品でしたね。中国で実写化されると聞いて、雪乃先生も私も楽しみにしています!
宮沢賢治さんの朗読会を定期的に開催なさっていますね。宮沢賢治さんの作品の魅力をご紹介いただきますか?
これは凄く奥が深くて。色んなことに精通していた賢治だからこそ書けた童話や詩の世界。とても大正や明治時代に書かれたものとは思えない言葉の選び方だったり。現代に生きる私達が今読んで、改めて宮沢賢治は本当に底なしの想像力と先見の明があった人なんだなぁと気付かされます。
でも、地元の岩手県にいた頃は、周りがみんな「賢治、賢治」と言うので、自分から好きになったというよりは周りから影響されている感じでした。当たり前のように身近にありすぎて、良さがあまり分からなかった。故郷を離れ、表現者として声優のお仕事をするようになった時、改めて読んでみたら、賢治を通して紡がれた故郷岩手の物語が、凄く魅力的なものだと感じました。そこで生まれた私にしか表現出来ないものがあるんじゃないかって。血だったり、土地だったり、受け継いでいくもの。賢治の朗読を続けて17年。これからも、自分のルーツを大事にしていきたいです。
桑島さんは2015年デビュー20周年の際に、記念イベントで初めてファンの前でライブ出演をされました。当時のご感想はいかがでしたか?
あれは本当に奇跡的なお祭りでしたね。私はこれまでレコーディングだけで、単独でライブというのをしたことがなかったんです。せっかくの20周年なので、ファンの人が1番びっくりするような、喜んでくれることがしたい、と。やってみましたが、普段やってない事をするのって本当に大変でした。毎日歌詞を必死で覚えてどこでも歌ってて、ライブが終わった次の日から、「あ、もう歌わなくていいんだ」って。燃え尽きました(笑)。スタッフに感謝しています。ベストアルバムも豪華3枚組で出させていただきましたし、良い記念になりました!
桑島さんはどんな風に休日を過ごされていますか?最近旅行にお出かけになったらしいですね。
休日は体のメンテナンスでヨガに行ったり、マッサージに行ったり。あとTwitterを始めてから、故郷の岩手旅を弾丸でしに行きます。最近は日帰りでも(笑)。
桑島さんは岩手県出身で、ツイッターでもよく岩手県の観光情報等をリツイートなさっていますね。よかったらぜひ中国ファンの皆さんにも岩手の良さをアピールしてください。
中国ほどではありませんが、とても広い県です。食べ物が美味しい!岩手のお米や乳製品は最高です!龍泉洞(鍾乳洞)や遠野など、神秘的な場所も沢山あります。おでんせ〜。(いらっしゃ〜い)
2017年はそろそろ終盤を迎えます。来年は何かやりたいことや、または挑戦したいことはありますか?
登山…かな?
最後に、中国ファンへのメッセージをお願いいたします。
武漢、楽しかったです!沢山のPowerを皆さんからいただきました!また中国で会いましょうね!謝謝!
どうもありがとうございました。
Photo & Text by VoiceVision声顔組
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